神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

神話を失くした民族は滅ぶ!!?

神話を失くした民族は、滅ぶと言われています。この言葉は、フランスの神話学者 ジョルジュ・デュメジルの         「神話を持たぬ民族がもしあれば、それはすでに生命をなくした民族だ。」 という言葉から来ていると言われて …

神話を失くした民族は、滅ぶと言われています。
この言葉は、フランスの神話学者 ジョルジュ・デュメジルの        
「神話を持たぬ民族がもしあれば、それはすでに生命をなくした民族だ。」 という言葉から来ていると言われています。

この言葉を初めて聞いた時、2つの疑問が浮かびました。

・神話を失くすって、どういうことなのか?
・民族が滅ぶってどういうことなのか?

神話とは、それぞれの民族が持っている祖先から伝わる物語です。
民族の中で創り上げられ、何代にも渡って、大切に伝えられてきたものです。

日本の神話(古事記や日本書記という物語)の場合、

・争わないで、話し合う
・個人でなく、チームで行動する
・皆が、それぞれの役割を持っている

これらのことが、いろんなところで語られています。そして、これらは、私たちが”日本人らしさ”を説明する時、必ずでてくるものでもあります。神話の中から浮かび上がる日本人という民族、それは、千年経っても変わらない。先人たちが大切にしてきた証拠です。それは、日本人のアイデンティティにつながっているとも言えると思います。

神話を失くすということ

神話を失くすということは、どういうことなのか?
神話は、祖先から伝わる物語。大切に伝えられてきたもの。
私達が日本の神話を伝えずに、違う民族の神話を伝え始めたとしたら、私達の子孫は、どうなるのでしょうか?
100年も経たないうちに、日本人らしさを失うような気がします。
日本人は、日本人のアイデンティティを失い、違う民族になってしまうということです。

民族が滅ぶということ

民族が滅ぶということは、どういうことなのか?
日本の神話を失くして、違う民族の神話を持った日本人は、日本人らしさを持たない、日本人のアイデンティティを持たない日本人であり、日本民族とは呼べないように思います。
それは、日本民族が滅んだ状態とも言えます。

私達の神話を取り戻す

私は、現在、日本の神話を伝える会を色々な場所で開催しております。
その会場で、「日本の神話、全く知らないのです!」という声をよく耳にします。それで、私の娘にも日本の神話について聞いてみました。
「全く知らないよ!だって、学校で教えてくれないし、テレビとか新聞でも観ることがないもの!」
そう言われました。

父から聞いた話ですが、80年前は小学校の教科書で日本の神話を教えたそうです。
その後に起こった戦争の後、教科書からは消えてしまいました。
教科書から消えただけでなく、戦後の高度成長経済の中、核家族化が進み、神話を知る世代とのコミュニケーションも減り、神話を知らない世代が生まれて来ました。
そこに、海外から急速に、違う民族の神話(白黒はっきりさせ、成果を最優先する)が入ってきて、社会に浸透し始めたのです。

その中で、“日本人らしさ” が失われてきたことが、現在の何となく生きづらさを感じる世の中を生みだしたような気がしています。

だからこそ、今、日本の神話を知り、その中にある、祖先から大切に伝えられたもの、“日本人らしさ” を取り戻すことが必要だと思うのです。

神話でわかる日本の心 過去記事一覧

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