モンゴルの風

家畜化 ④

 搾乳という技術が雌の家畜にとって肉資源以外の恩恵を人にもたらしたのであるが、雄の家畜は繁殖や交尾に必要と思われる以外は、成長が終わった一歳半ごろに間引きされ肉資源となることが効率的であると先述した。しかし、それ以外に家畜を人との関係性において重要であると判断して用いられた技術が、去勢である。  遊牧民にとっては、日頃からナイフや石などの使用し、屠殺を含め肉を捌くことに慣れているから、去勢の技術を習得することも容易(たやす)いことであったであろう。  羊の場合、先述したが雄の大半は間引かれるが、雄のうちで人に対して柔順である雄は2年目まで残され、そのうちから選ばれた雄が誘導羊として去勢される。 …

この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。

価格:月額1100円(税込)

ログインして閲覧する

モンゴルの風 
過去記事一覧

テキストのコピーはできません。