モンゴルの風

社会保障(続きの続き)

 近代医療は病気には何らかの原因があるという病因論に立脚し、死は医療の敗北であるとして現在まで発展してきた。感染症を克服し、病気の原因を細胞レベル、遺伝子レベルまで解析して寿命を伸ばしてきた。しかし、皮肉なことに今、西欧のいくつかの国では安楽死が医師の手により執り行われている。  先述したとおり、西欧社会においても近代科学に立脚した近代医療とキリスト教の影響を大きく受けた西洋文化を基にした西洋医療との間には隔たりがあり、それが安楽死という死生観をも帯びた問題に直面した時、医師という立場で安楽死を提供するという所業につながってくるのであろう。  文豪森鴎外は大正初期に小説「高瀬舟」を著し、当時に …

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