年末年始で、Go To停止や帰省の自粛などがされているにもかかわらず、新型コロナの感染拡大は止まらない。年末には東京で一日あたりの感染者数が1300人という、千人の大台をついに超えた。社会的には企業活動・経済活動における停滞も著しい。こうした中で、自殺者数が増加している。厚労省によれば、2020年11月末時点で、11月における自殺者数が約1800人で昨年の同時期より約1割程度増加している。年間の累計でも11月までに19,101人と、昨年の11月まで(18,675人)を上回っているという。この自殺者数が増加を押し上げているのは、女性の自殺者が増加していることが挙げられる。従来は、男性の占める自 …
1.大規模地震から、物流を考える。 まもなく、東日本大震災から10年の節目を迎えた。ただ、先日同震災の余震とみられる福島沖を震源とする震度6強の地震が発生して今、その復旧活動中でもある。我が国は災害発生と復旧、復興というサイクルの中に常にいるのだ。南海トラフ巨大地震や首都直下地震への警戒も必要だ。東北沿岸の太平洋では30年以内に震度7クラスの地震発生確率が90%を超えており、日本全体として防災対策が重要だ。関連して災害対策の生命線ともいうべき物流や関連事業への対策は更に重要になる。そこで、このテーマを考察する。 (1)震災直後の物流での課題 同震災によって小売店や倉庫、工場などのサプライチェ …
東日本大震災から10年を迎えるにあたり、教訓を活かす。 新型コロナ禍で自然災害にどう立ち向かうか (1)阪神・淡路大震災からの教訓 先日、福島沖で震度6強を記録する地震が発生した。 今も余震が発生して当分は警戒が必要だ。来月には東日本大震災から10年を迎え、節目の年である。東北沖は地震震源の「巣」ともいうべき場所で、常に警戒が必要だ。復興と被災の繰り返しが、今日本が置かれた現状なのだ。過去の災害事例を学び、今後の防災・減災に生かす取り組みが必要である。 そこで、東日本大震災発災以前との変化から精査する。東日本大震災以前における大規模災害として、26年前の阪神・淡路大震災を挙げる。この阪 …