海洋国家日本のこれから

「忘れられた植民地」青島にみる海洋国家日本のこれから 4

こうした形での近代日本の植民地経営は、欧州列強の模倣ではなく日本文明の特徴から内在的に発展した形態だと私は考えている。中国の文明的特徴は破壊に大きな力点が置かれていることだ。王朝交代が起これば前代の支配者は徹底的に否定され、その痕跡までをも消し去ろうと新しい支配者は躍起になる。殷の紂王が暴虐の限りを尽くしたとの伝承はこの表れであるし、易姓革命という思想は中国的破壊を正統化するために編み出されたものだ。 これに対して我が国では前代の遺産を用いることがごくごく自然に行われてきた。国譲り神話の頃からの伝統であり、近くは明治維新後も榎本武揚を始め多くの旧幕臣が新政府で用いられたし、最後の将軍徳川慶喜も …

この続きは、ロンダンを定期購読頂くことで閲覧が可能です。

価格:月額1100円(税込)

ログインして閲覧する

海洋国家日本のこれから 
過去記事一覧

テキストのコピーはできません。