前回は、お金というのは大きく3種類あることをお伝えした。それが理解できると、信用創造という銀行ビジネスの基本も理解できたはずだ。 今回は3つ目のお金、日銀当座預金について解説する。これが理解できると、日本経済も分かってくる。 是非、インプットして欲しい。 日銀当座預金を解説する前に 日銀当座預金というくらいなので、まずは日銀、日本銀行について解説しよう。 “銀行の銀行”・“政府の銀行”と表現される日本銀行(これ以降は日銀と記載する)について、一定数の人が誤解していることがある。 それは、日銀を財務省や経産省、金融庁などの省庁、つまりは政府機関の1つと考えているということだ。 しかし、実際には日 …
前回、銀行というのは、皆さんの預金を他人や企業に貸しているのではなく、貸した時点でお金が発生する(ゼロから生まれる)、信用創造で成り立っているビジネスだ、ということをお伝えした。 この信じがたい事実を納得して頂く為、今回は、その辺りをもっと細かく解説したいと思う。 よくある銀行の誤解を紐解く 多くの人は、“銀行は顧客から預かったお金を誰かに貸している”、と考えているかもしれないが、これは全くの事実誤認だ。 では、銀行はどうやってお金を貸しているのか? 真実はこうだ。 顧客預金残高に関係なく、あなたの持っている通帳に、銀行預金○○○万円とデータ(数字)を入力するだけ。 以上である。 仮に、全顧客 …
前回は“お金の正体”について解説したが、今回は、皆さんの生活の中で欠かせない存在、“銀行”について解説する。 銀行について知るには、まずは“銀行のルーツ・起源”を知らなければならない。 従って、第2回目は“銀行のルーツ”に迫りたいと思う。 金細工職人が考えた、金庫番というビジネス 銀行のルーツを探るには、17世紀(1650年代くらい)のイギリスまで遡る必要がある。 この当時、イギリスでは、モノの売買には金貨や銀貨を使っていた。 金貨や銀貨が、今の貨幣(紙幣・硬貨)のように、国民の間には流通していたのだ。 言うまでもなく、“この時代のお金持ち(富豪)=沢山の金貨・銀貨を持っている人”ということだ …
お金とは、“我々の生活に必要不可欠な存在”。これは、日本人だけでなく、ほとんどの国で共通している認識であろう。だが、その正体や仕組みについて深く考える人はそんなに多くはない。無意識のうちに、“お金=価値のあるもの”と頭の中にインプットされているのではなかろうか。 しかし、それでは今の時代を生き抜くことは到底できない。政府やメディアから間違った常識を植え付けられ、一生、貧困から脱出することはできないだろう。 これを機に、しっかりとお金に対するリテラシーを身につけて欲しい。 スーパーでのやり取りからわかる本質的なお金の考え方 最初に、定義付けとして以下をインプットして欲しい。 『貨幣(お金)=紙幣 …