潮流

毎年様々な話題に事欠かない経済ニュース。例えば、世界経済に大きな衝撃を与えたリーマンショックは10年も前の話だが、今もなお、その記憶は生々しく残る。いつどうなるか分からない経済状況を踏まえ、我々は自分の資産をどう守れば良いのか?シリーズ「潮流」では、世界の政治・経済情勢に精通した筆者による、実践的な資産防衛術を紹介する。

リーマンショックから10年、再び世界的金融危機がやって来る!?(2)

世界中で債務バブルが含んでいるという話を前回書きましたが、証券化商品の残高が増えており、2018年には1.6兆ドル、リーマンショック時の85パーセントになっているようです。またその中で、格付けが低い企業への融資をまとめて …

世界中で債務バブルが含んでいるという話を前回書きましたが、証券化商品の残高が増えており、2018年には1.6兆ドル、リーマンショック時の85パーセントになっているようです。またその中で、格付けが低い企業への融資をまとめて組成したローン担保証券CLOが6180億ドルとリーマンショック時の2倍になっています。景気が後退し、保有している金融機関がこれらの債券を投げ売ったら価格が暴落して巨額の含み損が発生し、金融機関の信用リスク増大、株価暴落という金融危機スパイラルに発展していきます。まさに、リーマンショックの再来です。あの時は低所得者層向けの住宅ローン、つまり、サブプライムローンを証券化した商品の暴落が発端でしたが。

日本の地銀もこういった債券を保有していることも徐々に分かって来ています。マイナス金利で業務純益が稼げず、データ改ざんした不正融資に走った地銀、外債を大量購入して多額の損失計上した地銀など苦し紛れの利益捻出に追われています。そもそも、地銀の収益構造は運用ポジション、つまり、預金者から預かった預金の方が貸出金額より多いのでその差額を運用しなければならない宿命にあります。もともとの融資先自体も縮小し低金利の貸出になる中で、運用の方は少しでもリターンが大きい運用商品に飛びつくのは仕方ないことです。しかし今回のローン担保証券の価格が崩壊したときは銀行の存亡の危機になる可能性は十分あると思います。

市場では、金融危機を警戒してこの半年で金の値段がジリジリと10パーセント上がって来ています。金の値段がこのような動きをするときは警戒が必要です。

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毎年様々な話題に事欠かない経済ニュース。例えば、世界経済に大きな衝撃を与えたリーマンショックは10年も前の話だが、今もなお、その記憶は生々しく残る。いつどうなるか分からない経済状況を踏まえ、我々は自分の資産をどう守れば良いのか?シリーズ「潮流」では、世界の政治・経済情勢に精通した筆者による、実践的な資産防衛術を紹介する。

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